ド派手な赤色「止まれ」事故防止に効果アリ?
交通事故が多発している松山市内の交差点5か所で、「止まれ」の文字と真っ赤なカラー舗装を組み合わせたペナント型道路表示が試験的に導入された。
一時停止線に気づかなかったり、守らなかったりするドライバーの注意を目立つ表示で引きつける試みで、福島県に次いで全国で2例目。塗料にガラスビーズや砂利が混ぜられ、夜間はライトで反射するようになっており、愛媛県警交通規制課は「効果が実証されれば、県内各地に広げたい」と期待している。
同課によると、県内の交通事故は6年連続で減少しているが、一時停止表示がある場所での事故は2010年で130件と前年に比べ40件増加している。
中でも、同市針田町、富久町の市道交差点は見通しが悪い上に街灯も少なく、半径500メートル以内にある5か所で、過去5年間に車が関係する出合い頭の人身事故が計30件発生。付近の小学校の通学路で、子どもたちを守るための対策を求める声が住民から上がっていたことから、新しい道路表示を試行することになった。
新表示は、停止線を底辺とした三角形型。表示を認識してからブレーキをかけても停止線内で止まれるよう、13メートル手前から舗装されている。塗料に含まれたガラスビーズや砂利は反射材としてだけでなく、雨天時のスリップ防止に役立ち、“派手すぎる”ことで、意図的に一時停止を無視する人にも「止まらなければ」と思わせる効果が期待できるという。
今月20日に工事を完了。同課は約3か月間、近隣住民らに定期的な聞き取り調査を行うなどして効果を検証する予定だが、近くの主婦(38)が「ペナント表示が設置されてから、車が一時停止する頻度は目に見えて増えた」と話すなど、住民の評判は上々。(読売) Tweet