Monday, August 30, 2010

家族承諾で4例目の脳死 8月に5例、月間最多

日本臓器移植ネットワークは28日、関東甲信越地方の病院に蘇生後脳症で入院中の40代の男性が脳死と判定され、臓器提供が行われる予定だと発表した。男性は書面で提供の意思表示をしていなかったが、家族が脳死判定と提供を承諾した。
 7月に施行された改正臓器移植法に基づく「本人意思不明」の4例目。脳死移植が行われれば、1997年の移植法施行以来91例目。8月になって、書面による意思表示をしていた1例を含め5例目の提供で、同じ月に5例の提供は初。
 肺は京都大病院で30代の女性と50代の男性に片方ずつ、肝臓は分割して国立成育医療研究センターで10歳未満の女児と京都大病院で50代の男性、一方の腎臓と膵臓は九州大病院で40代の女性、もう一方の腎臓は千葉大病院で40代の男性に、小腸は東北大病院で20代の女性にそれぞれ移植される予定。心臓は医学的理由で断念した。
 移植ネットによると、法的に脳死と判定されたのは28日午後7時10分。
 改正移植法では、子どもを含め、生前に拒否していなければ家族の承諾で脳死での臓器提供ができる。(山陽)

0 Comments:

Post a Comment

<< Home