Friday, August 27, 2010

医療事故(機器誤作動で低血糖見逃す)

2007年に誤って殺虫剤を飲み、藤沢市民病院に入院していた同市の男性(当時77歳、昨年3月死亡)が治療中、低血糖による脳障害になった事故で、同病院は25日、男性の遺族と示談が成立し、計1000万円の損害賠償を支払うと発表した。
 事故は、血糖値の測定機器の誤作動が原因となったため、賠償金のうち治療費分を除く約857万円の半額は、製造元の堀場製作所(京都市)が負担する。
 病院によると、男性は07年5月に入院し、解毒剤や高カロリー液を投与され、血糖値を下げるためインスリンの注射を受けた。しかし、解毒剤の影響で測定器の血糖値が正しく表示されず、男性は低血糖になった。
 病院側は解毒剤の投与後に血液検査と測定器の示す血糖値が違うことに気づいたほか、測定器の取り扱い説明書にも誤作動の可能性が書かれていた。同製作所も病院側に口頭で注意喚起するなどの措置を取らなかったという。病院側は「男性が亡くなった原因は不明だが、測定器の誤作動が死に関係した可能性は否定できない」としている。(読売)

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