Thursday, September 23, 2010

東京の真夏日、最多71日

関東から西の太平洋側は22日、南から暖かい空気が流れ込み、2日続けて暑さに見舞われた。気象庁によると、東京の気温は午前9時すぎに30度を超え、真夏日は過去最多の71日になった。
 今夜から全国的に雨模様で気温は下がり、数日の周期で変化する秋らしい気候になる見通しだが、彼岸の残暑に至るまで、今年の暑さは記録的だった。
 今年の暑さの特徴は平均気温の高さ。今月になっても各地の平均気温は軒並み高く、平年差3度以上の地点が目立つ。全国154観測所のデータでは、6~8月の平均気温は、半数で最高を更新した。こうした状況は、最高気温が35度以上の猛暑日、真夏日の日数を押し上げた。東京では、最低気温が25度以上となる熱帯夜も、9月7日まで29日間続き過去最長となった。
 埼玉県熊谷市などで国内最高気温40・9度を記録した2007年は、8月下旬に前線の影響で平均気温は下がった。今年は40度以上の日はなかったが、8月は北海道などを除き雨が少なかった。雲がないぶん日照時間が長く、午前中から気温が上昇する日が続いた。
 今夏は、日本付近で上空の偏西風が北側に大きく蛇行し、温暖な太平洋高気圧が列島を覆った。また、南米ペルー沖の太平洋では海水面の温度が上がるエルニーニョ現象が今春まで続き、地球全体の気温が上昇。影響が日本には数か月遅れで及んだ。夏からは、ペルー沖の水温が下がるラニーニャ現象が発生したが、こちらは北半球中緯度域に猛暑をもたらす傾向がある。
 気象庁の異常気象分析検討会の木本昌秀会長は「9月まで続く暑さは、様々な条件が重なった結果だ。今年のように条件が重なることはめったになく、来年も記録的猛暑になる可能性は低い」としている。(読売)

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