遺伝子組み換えサケは安全 FDAが評価結果
米国のバイオベンチャー企業が開発した遺伝子組み換え技術により通常の2倍の速さで成長するサケについて、米食品医薬品局(FDA)は3日、食べても安全性に問題はないとする評価結果をまとめた。ロイター通信が報じた。
FDAは近く、専門家や関係者が集まる公聴会を開き、承認の是非を検討する。世界では、さまざまな遺伝子組み換え作物が栽培されているが、食用の動物の承認例はないという。
サケは米マサチューセッツ州のアクアバウンティ・テクノロジー社が開発し、FDAに承認申請している。外見は通常の大西洋サケとほぼ同じだが、成長が速く、少ない量の餌で効率よく育てることができるのが特徴。
FDAの分析では、ビタミンやミネラル、脂肪酸などの成分は通常の大西洋サケと変わらず問題はない。基本的に不妊になるため、いけすから逃げて自然環境の中で繁殖し、在来種を駆逐する可能性も極めて小さいという。
FDAの動きに対し、食品安全の専門家や環境保護団体は「長期的に食べた場合の安全性が分からない」などとして、承認反対に向けた活動を予定しているという。(山陽) Tweet

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