Monday, September 21, 2009

赤芽球ろう

強い貧血を起こす、極めて珍しい病気です。赤血球、白血球、血小板などの血液細胞は骨髄で作られますが、免疫の異常で赤血球の元になる「赤芽球」や、若い赤血球である「網赤血球」が傷つけられて極端に減り、赤血球だけが作られなくなります。赤血球は全身に酸素を運ぶ働きがあり、赤血球が減るほど息切れなどの症状が強く出ます。
 診断のためには骨髄液を採取して、赤芽球が極端に少なくなっていることを確認します。
 貧血の症状を改善するために、輸血が必要になることがあります。しかし、質問者も輸血を週3回受けても改善しなかったように、これは応急処置でしかなく、治療としては免疫抑制療法が行われます。
 最も多く使われる薬は免疫を抑えるシクロスポリンで、これを飲むことで、70~90%の人はよくなります。また、ステロイド(副腎皮質ホルモン)などを組み合わせて使うこともあります。ただ、多くは効果が表れるのに1か月から数か月かかります。
 赤芽球ろうは、免疫にかかわる臓器・胸腺に腫瘍ができる胸腺腫や、悪性リンパ腫といった血液の病気、幼児の一過性発疹の「りんご病」を引き起こす「パルボウイルスB19」への感染に続いて起きることもあります。ウイルス感染以外では、薬をやめると、しばしば再発しますので、血液内科の専門医のもとで、副作用にも気を配りながら根気よく治療を続けることをお勧めします。
 浦部 晶夫 NTT関東病院予防医学センター所長(血液学)(東京・五反田)(読売)

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