Monday, September 21, 2009

アルコール依存

アルコール依存を経験した人の約4割が過去に自殺したいと考え、約2割が実際に自殺未遂経験があることが、国立精神・神経センター「自殺予防総合対策センター」が今年4~6月に行った大規模調査でわかった。
 自殺したいと思った経験は、一般市民を対象にした内閣府の意識調査(昨年実施)の19%の約2倍で、同センターは「改めて、過度の飲酒が自殺の危険因子と確認された。こうした人々への支援が自殺対策として重要」と話している。
 調査は、アルコール依存からの回復を図る人が集まる自助組織「全日本断酒連盟(全断連)」の会員5422人に対し無記名のアンケート形式で行い、85%の4625人(男性4067人、女性521人、性別不明37人)から回答を得た。回答者の平均年齢は60歳で、断酒会に参加して5年以上が57%だった。
 アルコール依存が自殺の危険を高める要因として、調査を担当した研究員の赤沢正人さんは、〈1〉失業や家族との離別を招く〈2〉アルコールの作用で、うつ状態を招いたり、悪化させたりする〈3〉アルコールの作用で、思考力が低下し、衝動的な行動を起こしやすくなる――などを挙げる。(読売)

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