Saturday, February 26, 2011

骨髄移植ドナーに助成金、新潟・加茂市が全国初

新潟県加茂市は25日までに、市内に住む骨髄移植の提供者(ドナー)を対象に、入院や通院の際の休業補償として1日2万円を助成する方針を決めた。4月から開始する予定で、骨髄移植推進財団(東京)によると、自治体によるドナーへの助成は全国で初めて。
 財団によると、ドナーが骨髄液を提供する際、採取や健康診断のため7~10日程度の入院と通院が必要だが、そのための休暇制度を導入する企業や自治体は少なく、「仕事を休めば収入が減る」と提供をためらうケースもあるという。
 骨髄移植は白血病などの治療法で、健康な人から採取した骨髄液を白血球の型が合う患者に点滴で注入する。血縁者間移植と財団が運営する骨髄バンクが仲介する非血縁者間移植がある。
 財団によると、昨年末のドナー登録者は約38万人で、国内外の登録患者は約2900人。しかし、非血縁者間で型が一致する確率は数百~数万分の1で、昨年1年間の移植は約1200件にとどまっている。加茂市は「骨髄移植が促進されるよう、こういった制度が全国に広がってほしい」としている。(山陽)

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