Wednesday, February 09, 2011

宮崎、殺処分の鶏百万羽に迫る、渡り鳥増え被害拡大か

宮崎県の高病原性鳥インフルエンザは養鶏農場での発生が11例、鶏の殺処分は8日時点で94万羽に達し、100万羽に迫る異例の被害規模となった。県は「昨年の口蹄疫と異なり、周辺農場に感染が一気に広がっておらず、点々と発生している」として、農場間の「飛び火」感染には否定的立場。野鳥がウイルスを持ち込んでいる可能性が濃厚とみる。
 専門家は、真冬でも気候が比較的温暖な宮崎に、渡り鳥がえさを求めて多く飛来する事情が背景にあると指摘している。
 宮崎県内では1月22日に宮崎市で感染が確認されたのを最初に、県東部の新富町や北部の延岡市などに被害が拡大した。愛知、島根、大分、鹿児島県での鶏の感染確認は各1例だが、宮崎だけ被害が広がり続けている。
 日本野鳥の会宮崎県支部によると、今冬は渡り鳥の数が例年に比べて増加傾向といい、京都産業大の大槻公一鳥インフルエンザ研究センター長は「宮崎は温暖で積雪もほとんどなく、真冬でも虫が多く活動している。海外でインフルエンザに感染した渡り鳥が、えさを求めて宮崎に飛来するケースが増えているのではないか」と指摘する。(山陽)

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