筋ジスの進行遅らせる犬で成功、炎症物質抑え
全身の筋肉が徐々に衰え動けなくなる筋ジストロフィーの進行を、筋肉周辺の炎症物質を抑えて大幅に遅らせることに大阪バイオサイエンス研究所と国立精神・神経医療研究センターのチームがビーグル犬で成功した。10日、日本分子生物学会と日本生化学会の合同大会(神戸市)で発表した。
チームは、筋ジストロフィーの中で最も多いとされる「デュシェンヌ型」の患者の壊死した筋肉組織に、痛みやアレルギーに関係する炎症物質「プロスタグランジンD2」があるのを発見。この物質を作るのに必要な酵素の働きを抑える阻害剤を、筋ジストロフィーのビーグル犬(生後3カ月)に毎日投与した。
11カ月後、無投与の犬は少し歩くと息が上がり座り込んだが、投与した犬は約20メートルある廊下を走りきった。(山陽) Tweet

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