Thursday, July 01, 2010

小児臓器提供を模擬訓練

大阪大病院(大阪府吹田市)は30日、脳死となった小児からの臓器提供を想定した模擬訓練を実施した。
 脳死下で15歳未満の小児からの臓器提供を認めた改正臓器移植法が7月17日に施行されるのを前に、連絡体制を確立するのが目的。大阪大病院は、日本循環器学会などの関連学会協議会が今月28日に決めた3カ所の小児心臓移植実施施設候補の一つとなっている。
 訓練は、すべり台から転落し同病院に搬送された5歳男児の意識が回復しないと想定。
 移植担当科やその他の診療科、院内の脳死判定委員会、虐待防止委員会のほか、日本臓器移植ネットワークや大阪府警など計約100人が参加し、家族への脳死の説明や臓器提供の意思確認、脳死判定と臓器の摘出・搬送などについて、意見交換しながら手順を確かめた。
 改正法では、本人の意思が不明でも、家族の承諾で臓器提供ができる。有効な意思表示ができないとして現行法では認められていない15歳未満からの提供による臓器移植ができるようになる。(山陽)

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