Saturday, June 26, 2010

中国で手足口病、死者500人超

25日付の中国各紙によると、中国衛生省は24日、手足口病の感染が全国で拡大し、今年に入り乳幼児ら537人が死亡したと発表した。既に昨年1年間の死者数353人を大幅に上回っており、同省は公衆衛生が立ち遅れている農村を中心に予防対策に力を入れるようあらためて呼び掛けた。
 今年の感染者数は累計で98万7千人余りに上り、年間で100万人を超えた昨年に迫っている。衛生省は「手足口病は流行期にあり、情勢は非常に厳しい」と指摘している。(山陽)
 主に乳幼児の口の粘膜や手、足に水疱性の発疹ができる「手足口病」の患者が急増し、この時期としては過去11年間で最多になっている。原因となる「エンテロウイルス」にはさまざまなタイプがあるが、報告されているのは、髄膜炎などの中枢神経系の合併症を引き起こす恐れがある「EV71」が半分以上を占める。
 ウイルスに感染して3~5日の潜伏期間の後に口や手、足などに2~3ミリの水疱性発疹ができる。ほとんどは軽症で数日で治癒するが、EV71に感染した場合は重症化する場合がある。
 過去には日本でも死者が出たほか、最近では中国などでEV71による死者が出ている。

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