WHO、生体移植指針など採択
国連欧州本部で開かれていた世界保健機関(WHO)総会は21日夜の最終本会議で、生体移植の臓器提供者(ドナー)保護などを盛り込んだ指針、酒類の安売り規制などの検討を求める「アルコールの有害な使用を軽減するための世界戦略」などを承認する数十本の決議を採択して閉幕した。
17日から始まった総会は、事務局長選挙に地域別の輪番制度を導入するかどうか、途上国による安価な医薬品入手と知的財産権の保護の関係などのテーマで、先進国と発展途上国が激突。委員会審議が連日、深夜や未明まで続く異例のマラソン総会となった。
事務局長の輪番制度が導入されれば、日本などWHOの区割りで「西太平洋地域」に属する国が事務局長を出す可能性が数十年遠のく恐れもあったが、数回にわたる決議案採決の結果、導入案は退けられた。
日本で注目された生体移植とアルコールに関する決議は大きな波乱もなく、ほぼ原案通り採択された。(山陽) Tweet

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