Friday, April 30, 2010

A型肝炎が増加、死亡例も 魚介類や水、注意呼び掛け

A型肝炎の患者が3月以降増加し、既に昨年1年間の患者数を超えたことが、国立感染症研究所の集計で29日分かった。劇症化し死亡したケースもあった。
 A型肝炎ウイルスに汚染された水や食材の摂取によって感染する。同研究所は「広い範囲で散発的な集団発生が起きている可能性がある。55歳未満はほとんどが抗体を持たず、高齢者は重症化しやすい」として、魚介類の十分な加熱など、注意を呼び掛けている。
 同研究所によると、今年の患者の報告数は3月上旬から増加、4月4日までの1週間は18人と2007年以降では1週間当たり最多で、その後も多い状態が続く。4月18日までの合計(速報値)は121人で昨年の報告数(115人)を超えた。
 11日までの5週間の81人をみると、患者の年齢は20~88歳、2例が劇症化し、うち1人が死亡した。福岡県、広島県などが多く、報告した医師が推定した原因食材は「カキ」が45%と最も多かった。(山陽)

0 Comments:

Post a Comment

<< Home