Thursday, April 29, 2010

「認知症サポーター」の普及が進む

篠山市で、認知症の患者や家族を支援する「認知症サポーター」の普及が進んでいる。サポーターを育成する講師とサポーターの人数は計2838人(3月末)となり、人口に占める割合は6・2%で、養父市(10・9%)、佐用町(9・6%)に次ぎ、県内で3番目に多い。
 市健康課は「地域や職場で出前講座を開いた成果で、2014年には人口の約10%、5000人まで増やしたい」としている。
 サポーターは、認知症の基礎知識や患者への接し方などに関する講座を受ければ、誰でもなれる。活動義務はないが、患者の見守りなどが期待されている。受講者にはオレンジ色の腕輪が贈られる。
 厚生労働省が05年度からサポーターの育成を呼びかけており、市は06年度から、住民学習会や学校、老人クラブなどで計約120回の講座を開いてきた。受講者からは「迷っているお年寄りがいたら、手伝ってあげたい」(小学生)などの声が寄せられているという。
 サポーターの人口比率が多い理由について、同課は「5人以上が集まれば、講師を無料で派遣するきめ細かな対応が功を奏し、口コミで広がった」と分析している。
 一方で20~30歳代の男性の受講が少ないのが課題。市は、事業所やPTAなどに出前講座の開催を呼びかけ、講座を紹介するパンフレットも作成し、全戸配布した。
 市健康課の小西雅美・保健指導係長は「地域住民が互いを見守り、支え合うことは認知症だけでなく、安全安心なまちづくりにもつながる」と話している。(読売)

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