Sunday, April 11, 2010

震源近く、津波はビル10階相当

日本に大きな津波被害を出した1960年のチリ地震から50年となるのを機に、国際津波シンポジウムが10日、東北大(仙台市)で開かれ、2月末のチリ大地震の現地調査結果が報告された。
 地震から約1カ月後に現地入りした今村文彦東北大教授(津波工学)は、震源地に近い町での調査として「津波は10階建てビルに相当する高さ約28メートルにも及んだほか、河川を数キロさかのぼっても約6メートルの高さだった」と報告した。
 また震源地から約250キロ離れた町でも、津波で80%の家屋が倒壊し、港湾の大型コンテナまで流された例を紹介。別の町では、高さ7メートルの堤防に守られた北部は無事だった一方、高さ6メートルの砂丘しかなかった南部は壊滅したという。
 今村教授は「ハザードマップを作り、標高の低い場所では堤防を設けるなど防災対策が重要」と指摘している。シンポジウムには欧米やアジアなどの津波研究者ら約150人が参加。(山陽)

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