移動性高気圧に要注意
秋から冬にかけて症状が悪化することが多いのが、ぜんそくなどのアレルギー疾患だ。東京アレルギー疾患研究所所長の牧野荘平さん(独協医大名誉教授)は、「秋は寒暖差が激しく、気温が一気に下がる日が多い。急に冷たい空気が体内に入ると、発作が起きやすくなる」と話す。
牧野さんらの研究グループが、延べ545人のぜんそく患者に毎日の症状を記録してもらったところ、1日の平均気温が3度以上、下がった時に多くの人の症状が悪化していた。
それでは、どのような気象条件の時に気をつければいいのだろう。
魚沼市国保守門診療所(新潟県)の内科医で気象予報士でもある遊佐昌樹さんは、「大陸からの移動性高気圧が上空を通過する時は、気温が一気に下がることが多いので要注意」と話す。移動性高気圧は、秋と春に多く現れる。この時は、高気圧と低気圧が交互に移動してくるため、天気が変わりやすい。
また、日中、良く晴れた日は、夜に地表の熱が奪われる「放射冷却」が起き、翌朝には地表の気温の方が上空より低くなる「逆転層」という現象が起こることがある。遊佐さんは「逆転層が起こると、大気汚染物質が地表に停滞し、アレルギー症状が出やすくなる」と話す。
さらに、秋は、夏に発生したダニの死骸やフンが多く、アレルギー症状を引き起こしやすい。
〈アレルギー疾患の予防法〉
・室内の温度が低くなり過ぎないよう調整する
・ダニやそのフンなどを室内にためないよう、部屋はこまめに掃除。布団を干した後は掃除機をかける
・気温が下がった日は、激しい運動は避ける
・空気を冷たく感じたらマスクをして、気道の乾燥を防ぐ
・ ぜんそくの症状がよくなったと思っても、吸入・服薬を自己判断でやめない
(牧野荘平さんによる)(読売) Tweet
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