臓器を摘出、各地で移植手術 改正移植法で初の提供
改正臓器移植法に基づき、家族の承諾で初めて脳死と判定された20代の男性が入院していた関東地方の病院で10日早朝、男性から臓器が摘出され、国立循環器病研究センター(大阪府)へ心臓が運ばれて20代の男性患者に移植手術が行われるなど、各地の病院で移植手術が進んだ。
関東地方の病院には、移植病院から臓器摘出チームが集まり、10日午前3時14分に摘出を開始。午前5時ごろに心臓を運ぶヘリコプターが病院近くから飛び立ち、羽田空港からチャーター機を使って大阪へ。ほかの臓器を運ぶための容器を載せた車も相次いで病院を出発した。
心臓は、午前6時半すぎに国立循環器病研究センターに到着。拡張相の肥大型心筋症の20代男性へ移植する手術を始めた。両肺は岡山大病院でびまん性汎細気管支炎の20代男性、肝臓は東京大病院でC型ウイルス性肝硬変の60代女性、一方の腎臓と膵臓は藤田保健衛生大病院(愛知県)で1型糖尿病の50代女性、もう一方の腎臓は群馬大病院で低形成腎の10代男性に、それぞれ移植。
提供者の男性は書面による臓器提供の意思表示がなく、家族は本人から提供意思を口頭で聞いていたという。(山陽) Tweet

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