Wednesday, August 04, 2010

「経済的理由で治療中断」46%

福島県保険医協会(福島市御山)が県内の医療機関を対象に行ったアンケート調査で、多くの医療機関でこの半年間、患者が経済的な理由から治療を中断したり、検査や投薬を断ったりした事例があったことが分かった。
 不況の影響が医療機関での受診に出ているとの報告を受け、同協会が5月~7月、協会に所属する病院や歯科診療所など1443施設に対して調査。25%の361施設が回答した。
 調査結果によると、このうち166施設(46%)が「患者の経済的な理由から治療を中断した事例があった」と回答。「患者から医療費負担を理由に検査や投薬を断られたことがある」としたのも159施設(44%)あった。特に糖尿病や高血圧など、長期の治療が必要な病気で中断が目立つという。
 また、患者の医療費の未払いを経験したことがある医療機関は207施設(57%)だった。
 患者の受診状況に関して気付いた点として、「支払いが滞る人が増え、家族も支払いを拒否する」「『経済的に苦しくてもう来られない』と言われた」などの意見も寄せられた。
 同協会の菅原浩哉事務局長は「今回の調査で、厳しい経済状況による患者の受診状況の深刻さが浮き彫りになった。患者が費用の心配なく受診できるような体制づくりを、国や地方自治体に今後も要望していく」と話している。(読売)

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