雑草から組み換え遺伝子検出
三重県内の国道沿いに生えていたアブラナ科の雑草に似た植物から、特定の除草剤が効かないよう組み換えた菜種の遺伝子が検出されたことが2日、市民団体の調査で分かった。輸入した遺伝子組み換え菜種が輸送中にこぼれ落ち、国内に広く見られる雑草のイヌガラシと野外で交雑した可能性が高く、人為的につくられた遺伝子が近縁の植物を通じて生態系にさらに拡散する懸念がある。
組み換え菜種と通常の菜種など栽培用植物との交雑は従来もあったが、野生植物との交雑が確認されれば国内で初めて。
調査した「遺伝子組み換え食品を考える中部の会」(名古屋市)の河田昌東・四日市大非常勤講師は「組み換え遺伝子が野生植物にまで広がる可能性が出てきたことで、農作物だけでなく生態系への影響が懸念される」と話している。
組み換え菜種の使用に際しては、生態系影響の評価など国の承認審査が必要だが、交雑が懸念される植物にはイヌガラシは含まれておらず、国は審査の見直しを迫られる可能性もある。(山陽) Tweet

0 Comments:
Post a Comment
<< Home