Saturday, November 14, 2009

冷え性と漢方薬

漢方では「冷え性」という体質としてではなく、独立した治療の対象の「冷え症」ととらえており、「要因に合わせて薬を処方していきます」と橋口さん。漢方では、要因を「腎虚」「脾(ひ)虚」「血虚」という三つに分けている。
 「腎虚」は、加齢によって新陳代謝機能が低下していたり、生来的に体力がなく熱を上げるエネルギーが低い状態をいう。冷えだけでなく、疲れやすかったり頻尿なども起こりやすい。
 「脾虚」は、バランスの悪い食事で胃腸の働きが鈍って起こることが多い。若い人に、このタイプが多い。
 「血虚」は、女性に多い。強い冷えを感じる人も多く、顔色が悪かったり、疲れやすい、貧血になりやすい、少量の出血が長く続くなど生理が不順になる、といった症状が伴う場合もある。
 冷え症の治療によく使われる漢方薬は、腎虚では八味(はちみ)地黄丸(じおうがん)、脾虚では六君子湯(りっくんしとう)、血虚では四物湯(しもつとう)など。「今は健康保険のきく漢方薬がたくさんある。専門の医師や薬剤師によく相談して、合う薬を選んでほしい」(緑蔭診療所 橋口医師)(東京)

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