Monday, August 24, 2009

モーツァルト死因は咽頭炎

18世紀オーストリアの作曲家モーツァルトの死因は咽頭炎だったとする論文をアムステルダム大学の研究者を中心とするチームがまとめ、18日付の米内科学会誌に発表した。
 研究チームは、モーツァルトが死んだ1791年前後に、ウィーンで死亡した成人5000人以上の公式記録を調べた。1791年の冬だけは、若年層の死者に「むくみ」の症状が多かったことを発見し、連鎖球菌咽頭炎などの感染症が流行していたと推定した。
 死の直前のモーツァルトは体のむくみがひどくベッドで寝返りを打てなかったほか、高熱や発疹が出たとされる。咽頭炎や、それに伴う急性腎炎の症状に合致するという。
 35歳の若さで世を去ったモーツァルトの死を巡っては、才能をねたんだ宮廷作曲家サリエリによる毒殺、火が十分通っていない豚肉による寄生虫感染、梅毒などの説が唱えられてきた。
 研究チームは「断定はできないものの、疫学調査の結果が示しているのは平凡な死因だ」と評している。(読売)

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