Monday, October 11, 2010

高齢者の高血圧

高血圧は、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)の発症と密接にかかわり、早期発見で脳・心血管疾患を防ぐことが重要となる。七十歳以上の高血圧患者を対象に、二〇〇八年三月まで四年かけて実施された大規模臨床試験の結果が六月に公表された。学会の治療ガイドラインに提唱された高齢者の降圧目標値の安全性と妥当性が確認された。 (福沢英里)
 厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(二〇〇六年)によると、高齢者の高血圧の基準を「140/90ミリメートルHg」かそれ以上とすると、六十代は六割、七十歳以上になると七割が高血圧で、年齢とともに割合が増える。
 高齢者の特徴は、動脈硬化が進んで血管が硬くなるため、上の(収縮期)血圧だけが高い「収縮期高血圧」になりやすいこと。体の動きに応じて血圧を調節する働きが鈍くなるため、立ち上がるとふらついたり、一日のうちの上下幅が大きいことも挙げられる。
 高齢者の血圧をどこまで下げるべきかを記した降圧目標=表=は、昨年改訂された日本高血圧学会の治療ガイドラインに「診察室血圧が140/90未満、(リラックスした状態で家庭で測る)家庭血圧が135/85未満」と明記されている。
 しかし、高齢者の場合、血圧を下げ過ぎると、かえって脳の血液循環が妨げられ、脳・心血管疾患発症の危険性が大きくなると指摘されてきた。特に七十五歳以上は、まず「150/90未満を中間目標にする」とガイドラインでも注意喚起されている。(東京)

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