Saturday, October 02, 2010

寝たきりなのに歩数計!?

滋賀県長浜市が今年の敬老の日に合わせ、お年寄りに祝賀品として歩数計をプレゼントしたところ、「寝たきりだから使えない」「足が弱った年寄りに、皮肉か」などと苦情が相次いだことがわかった。
 祝賀品への添え状に、「九月十五日の敬老の日」と誤記していたことも判明。誤記は担当職員のミスで、部内でチェックしていなかった。高齢福祉介護課は歩数計について「介護者の健康も願った」と苦しい釈明をしているが、来年以降は添え状ともども改めることにしている。
 同市は昨年から祝賀品の贈呈を始め、9月15日時点で88歳、90歳と99歳以上の市内在住者のお年寄りに、民生委員を通じて1000円相当の物を贈っている。事業費は250万円。
 今年は当初、拡大鏡付き爪切りにする予定で6月末に入札を行ったが、対象者973人分を確保できる業者がなく、入札は不調に。8月には民生委員に預けなければならず、同課の担当職員らが急いで代替品を考えた結果、歩数計になったという。
 ところが、歩数計を受け取った民生委員らには「受け取ったお年寄りの気持ちを考えてない」「寝たきりの人には、申し訳なくて渡せない」などと不評で、藤井勇治市長の元にも「皮肉なのか」などの苦情が数件寄せられたという。
 藤井市長は「歩数計を使えるほど健康になって、との願いを込めたと聞いている。来年以降は現場の声も聞くなどして、高齢者をいたわる思いやりの品を贈りたい」と話している。(生田ちひろ)(読売)

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