ハンセン病、長い潜伏期後に発症
ハンセン病は乳幼児期に感染して長い潜伏期の後に発症することを、国立感染症研究所ハンセン病研究センターの鈴木幸一室長らがチンパンジーで突き止め、鹿児島市で開かれた日本ハンセン病学会で29日、発表した。
このチンパンジーは三和化学研究所チンパンジー・サンクチュアリ・宇土(熊本県宇城市)で暮らす推定32歳(人間の50歳相当)の雌「ハルナ」。アフリカ西部のシエラレオネ生まれで1980年に日本に輸入され、肝炎研究の実験に使われた。2000年に実験から解放され、余生を送っている。
昨年1月に顔が腫れてぶつぶつした結節ができ、ハンセン病の症状と疑った同サンクチュアリの獣医師、鵜殿俊史さんが皮膚を採取して同研究センターに検査を依頼し、ハンセン病と確認した。
鈴木室長らは病原菌のDNAを分析し、アフリカ西部で人間から分離されている菌と同一と判明した。同時期に輸入されたチンパンジーや、同じケージで飼われた個体に感染はなく、研究グループは「ハルナはアフリカ西部で感染し、30年近い潜伏期を経て発症した」と結論づけた。
ハルナは昨年6月から1年間、治療薬をジュースに混ぜて投与され、完治した。(山陽) Tweet
0 Comments:
Post a Comment
<< Home