Saturday, May 29, 2010

生物多様性の新目標案

ナイロビで開催中の生物多様性条約の会合最終日の28日、参加各国が大筋でまとめた2020年までの多様性保全の新たな国際目標案が判明した。10月の名古屋市での同条約第10回締約国会議(COP10)で採択することになっており、今回がCOP10前の最後の協議機会だったが、数値目標など一部は意見の隔たりが大きく、数値の絞り込みをめぐりCOP10で激しい交渉になりそうだ。
 新目標案は5分野、計20の個別目標で構成。保護区に組み入れる面積の割合は、陸域と、湖沼などの陸水域には15%と20%の選択肢を挙げ、海洋保護区では数値の選択肢は示せなかった。
 生息地の損失や劣化などのペースを抑える目標は「少なくとも半減する」「ゼロに近づける」との2案を示した。「魚の乱獲がなくなり破壊的漁業が根絶される」などとの文言を検討していた海洋保全の項目もまとまらず、COP10で大きな論点になるとの観測が出ている。(山陽)

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