Saturday, November 07, 2009

「やせる」食品とろろ昆布

うどんやお吸い物などに入れて食べる「とろろ昆布」が売れ、メーカーに注文が殺到している。テレビ番組で「とろろ昆布ダイエット」が紹介された直後から、買い求める客が相次いでいるためだという。昨年は「朝バナナダイエット」がブームになった。食品ダイエットの効き目のほどは――。
 「とろろ昆布」ブームに火をつけたのは、先月13日に放送されたテレビ番組だった。女性タレントが、とろろ昆布を直接食べたり、おかずにかけて食べたりするダイエット法に挑み、減量に成功した事例が紹介されると、放送翌日から、スーパーでとろろ昆布が飛ぶように売れる事態となった。
 首都圏の大手スーパーの担当者は「放送から数日間、急激に売り上げが伸び、通常の倍以上を仕入れた」。東京都内の別のスーパーも「一時は複数の店舗で在庫がなくなった」という。
 ブームは一時よりも落ち着いたが、メーカーには今も注文が相次いでいる。海藻食品大手の担当者は「売り上げは放送前の6~7倍に上るペース」と話す。別の海藻食品メーカーも「これまで関西以外ではほとんど売れなかったのに、突然、東京などから大量の注文が来るようになり、生産が間に合わない」と悲鳴を上げる。
 とろろ昆布には、どのようなダイエット効果があるのか。今年7月、「とろろ昆布ダイエットバイブル」を出版した矢沢一良・東京海洋大教授(機能食品学)は、「昆布の食物繊維が小腸で脂質などを包み込み、体に吸収されないまま脂質を外へ排出する」と説明する。ただ、「長期的に適量を食べれば効果があると確信しているが、一時的に大量に食べてやせるというのは想定していない」とも指摘する。
 過去、テレビや雑誌で「ダイエットに効果がある」などと紹介されてブームになった食品は、「にがり」「寒天」「白インゲン豆」「納豆」「バナナ」など数多い。だが、2006年の白インゲン豆では、十分に加熱せずに食べて下痢などを訴える人が相次いだほか、07年の「納豆」では、紹介した関西テレビの「発掘!あるある大事典2」が、ダイエット効果に関するデータを捏造していたことが発覚するなど、問題も起きている。
 高橋久仁子・群馬大教授(食物学)は、「最近では毎年のように食品ダイエットブームが起き、『またか』という感じだ。テレビ番組などの情報に飛びつき、特定の食べ物を万能薬のように食べるのは、健全ではない。これさえ食べていればやせるという食べ物などはない」と話している。(金杉康政)(読売)

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