ピピピッとさえずるマウス
「ピピピッ」と小鳥のさえずりのような鳴き声を出すマウスを、大阪大生命機能研究科の八木健教授と内村有邦・特任研究員らのグループが作製した。
一緒に飼育すれば、普通のマウスの鳴き声が変化することも確認。言語の進化を探る新しい実験モデルとして期待される。
内村研究員らは、進化の過程を調べるため、突然変異が起こりやすいよう遺伝子操作したマウスを用いて実験。その3世代目で、小鳥のようにさえずるマウスが誕生。「シンギングマウス」と名付けられたマウスは、のどの一部がやや細く、この形質や鳴き声の発声は子孫に引き継がれた。
マウスは痛みを感じた時などに「チュウ」と鳴くが、通常は人に聞こえない超音波で鳴く。一方、このマウスの鳴き声は人に聞こえる音域に限られ、生後2~6か月の思春期に最も頻繁に鳴くことがわかった。人で方言がうつるように、このマウスと一緒に育つと、普通のマウスも超音波の鳴き声をあまり出さなくなった。(読売) Tweet

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