Monday, November 01, 2010

ダウン症相談、心の支えに

石川県を中心とした北陸三県のダウン症の子どもを持つ親や専門家が、ホームページ(HP)上で相談を受ける「ダウン症聞くまっしシステム」が、活動7周年を迎えた。
 これまでの総アクセス数は20万件を超え、相談件数は約150件に上った。
 ダウン症聞くまっしシステムは、HP上でダウン症や知的障害に関する相談事業や情報提供を行っている。2002年1月、ダウン症の子を持つ親や小児科医、看護師のほか、栄養士や大学教授といった医療、教育の専門家らが委員会を組織し、03年1月からHPの企画、運営を始めた。電話、ファクス、電子メールで相談を受けている。
 委員会の中西武男代表(56)によると、子育てや医療情報、教育施設に関する質問が多い。
 東北地方の男性からは「生まれた子どもがダウン症だと告知されたが、どのように育てたらいいか」という質問があった。その時は、関節を柔らかくする「赤ちゃん体操」を勧め、筋力低下防止のアドバイスをした。また、「親類のダウン症の子どもと、どう接したらいいか」という女性からの相談に対し、「変に気を遣わず、普通に接してほしい」と答えた。国内にとどまらず、欧州や中国、台湾などからも相談が寄せられるという。
 HP上には「感染症の心配は」「母乳は与えてもいいのか」「知的障害に対する手当てはあるか」といったダウン症に関する主なQ&Aのほか、保育所や児童福祉施設の紹介、医療費助成に関する情報も掲載。相談内容に応じて専門家が回答する。中西代表は「話すだけでも、不安がとれることがある。悩まずに相談してもらえれば」と話している。(読売)

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