鉄使った疑似ウイルス開発
医療・環境関連機器開発・販売会社「セパシグマ」=真鍋征一社長(68)、北九州市若松区=が、血液製剤などの製造過程で用いられる疑似ウイルスを、安価な鉄を原料にして造り出すことに成功した。
医薬品製造のコストダウンにつながるため、メーカーなどから注文や問い合わせが相次いでいる。
疑似ウイルスは、血液から医薬品を製造する際に不可欠な、ウイルス除去膜の性能試験で用いられる。
現在は高価な金で作られた疑似ウイルスが用いられることが多いが、同社が開発した鉄コロイド溶液を疑似ウイルスとして使った場合、価格が大幅に抑えられるという。
鉄の粒子の大きさを一定に保つことが難しいが、粒子の周辺に水分子を取り付けて溶液のpH(水素イオン指数)を調整することで実用にこぎつけた。
鉄コロイド溶液は、すでにドイツのメーカーに出荷している。同社は、北九州市の助成金を得て、量産化に向けて研究を進めている。
真鍋社長は「量産化を実現し、地元での雇用創出にもつなげたい」と話している。(読売) Tweet

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