Monday, October 18, 2010

脳死肺移植の女性死亡

改正臓器移植法に基づき、提供者の意思が不明で実施された5例目の脳死移植で、9月に東北大病院(仙台)で両肺の移植手術を受けた10代女性が、肺機能が回復しないまま今月8日に死亡していたことが17日、病院関係者への取材で分かった。
 改正移植法施行後の移植としては初の死亡例とみられるが、厚生労働省は、岡山大病院で肝移植を受けたが12日に死亡し、同病院が13日に公表した鳥取県の男性を、施行後初の死亡確認例と説明していた。
 東北大病院や日本臓器移植ネットワークは死亡を公表しておらず、透明性が求められる移植医療のあり方として疑問の声が上がっている。
 東北大病院関係者によると、女性は肺動脈性肺高血圧症で、九州の病院で脳死と判定された40代女性から提供を受け、9月2日に両肺を移植。直後から移植した肺が十分に機能せず死亡した。移植ネットには報告済みという。
 東北大病院移植チームの近藤丘教授(呼吸器外科)は「医療事故ではなく、公表しなかった」とした。(山陽)

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