Wednesday, July 08, 2009

肺真菌症

一般的にカビと称される真菌による肺の感染症です。主な原因菌は、麹カビの仲間である「アスペルギルス」や、酵母の仲間の「クリプトコッカス」などといったものです。
 吸い込んだ真菌が肺の中で増え出すと、せきやたんが出たり発熱したりします。また、呼吸困難になったり全身がだるくなったりすることもあります。
 これらの真菌は、私たちの生活環境の中にあり、毎日吸い込んでいるようです。ただ、真菌自体はほかのばい菌に比べて病原性が弱く、吸い込んだだけで病気を発症することはありません。
 肺真菌症を発症する多くの場合は、気道に障害があったり、ばい菌から体を守る白血球などの機能が低下したりした時です。
 前者の場合は肺結核の人が多く、治る過程で気管支が拡張して通る空気が渦を巻くことで、真菌が増殖しやすくなります。 後者の場合は、抗がん剤治療やエイズウイルス(HIV)の感染によるものなど、様々な報告があります。

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