Friday, October 09, 2009

「絶対湿度」不足 ウイルス招く

空気が乾燥し、新型インフルエンザの大流行が心配されるこれからの季節、絶対湿度(空気1立方メートル中の水分量)が11グラムを下回ると、のどの乾燥が進み、ウイルスの侵入を防ぐ機能が低下することが、北里研究所病院耳鼻咽喉科部長の橋口一弘さんの研究で分かった。
 橋口さんは、健康な男女11人に、温度と湿度を調整できる部屋に入ってもらい、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ鼻の奥の繊毛の働きを観察。絶対湿度が11グラムを切ると、繊毛の働きが低下することが明らかになった。
 天気予報で使われる「60%」などの湿度は、相対湿度と呼ばれ、絶対湿度とは異なる。気温が10度の時と20度の時を比較すると、相対湿度は同じ60%でも、絶対湿度はそれぞれ5・64グラム、10・37グラム。気温が低下するほど、空気が含むことができる水分量が少なくなるためだ。
 日頃はなじみの薄い絶対湿度だが、19日から、お菓子メーカーのホームページ(http://teicalo.com)で全国9都市の絶対湿度予報が始まる。橋口さんは「冬場はあめをなめたり、マスクをしたり、加湿器を使ったりして、のどの潤いを保ってほしい」と話す。(読売)

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